先生は蒼い瞳の狼くん






「き、気のせいだよ」



「…?」


「ね!先生?」


思わず、隣りにいる先生を見ると少し黙ってから"あぁ"と頷いて立ち上がる


「ほら、ノート出来たぞ」



「あ、はい。ありがとう…ございます」



差し出されたノートを受けとると瑠花は眉間にシワを寄せながらノートから私、私から先生へと視線を数回動かし、やがて先生の目に瑠花の視線が止まる



「ふぅーん…あは、ふふふ」


「?」


「なんだよ、その笑い」


気味悪く笑う瑠花に先生が突っ込むと"別に"と言いながら私の鞄を持ち立ち上がる




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