先生は蒼い瞳の狼くん
text.04~少しだけ好き~
―――――……
それから一週間が経過した
そして、私が転校してきてもう一ヶ月と少しがたち、月は師走の12月になっていた
「今年もあと少しだね」
「…そうだね」
二人して教室から外を眺めながらそんな会話をする
「こっちって、いつぐらいに雪降るの?」
「んー、12月の中旬?田舎のくせに雪が降るの遅いのよね」
「そうなんだ…」
瑠花に頷き、雪が降らないかな~なんて空を眺めながら思う
「ところで、サラ」
「ん?」
「冬休みの間、家に帰らないって本当なの?」
「え?」
思ってもない質問に、思わず首を傾げる
なんで、瑠花が知ってるの?
私まだ瑠花に言ってないのに
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