飛行機雲
『ちょっと待ちいや!』
その一歩を踏み出そうと目をつぶったとき、後ろから声がした。
振り向くと一人の男子が立っていた。
最悪だ…せっかく、楽になろうとしてたのに。
『お前!誤るな!』
まためんどくさいやつが来た。
『ほっといてよ』
私はその男子を睨みながら言いはなった。
『ほっとける分けないやろ!はよ戻ってこいや』
『いやっ!邪魔しないで』すると彼はこっちに走ってきた。
『動いたらあかんで』
と言うと彼もフェンスを乗り越えてきた。
『ちょっとなんであんたまで来んのよ!』
彼は私を無視して私を抱き抱えた。
『離してよ!』
と私は暴れる。
彼は私を抱き抱えたままフェンスを乗り越えて屋上に戻った。
『お前、なんであんなことしようとしてん?』
私はうつむいたまま黙る。うるさい うるさい
『なんかあったんか?』
彼は私に優しく聞く。
『死にたいからに決まってんじゃん』
『だからなんで…』
『あんたに関係ない』
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