飛行機雲
優菜チャンも月乃の苦しそうな姿みたくないって
病院に来うへん…

なぁお願いやから
俺を一人にせんといて…

前みたいに笑ってくれよ。

『月乃…』

俺は静かに眠っている
月乃の隣で涙を流した。

すると月乃の手が
俺の頬に触れた。

静かに口を動かして、涙もながしている。

『月乃…なんて言っとるん?』

かすれた声で月乃は言った。

『泣かないで』

と。

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