ラブ&ブレーク!!【短編】
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「ただいま~」
12時頃になって、あたしは高志と一緒に家に帰った。
「お母さん、お昼ご飯できてる?」
とリビングのドアを開けた瞬間、
パンパンパンと派手な音が響き渡った。
一緒に舞い散る色とりどりの紙。
あたしは何が起こったのかわからなくて、
放心。
前にはお母さんが。
後ろを振り向くと高志が。
クラッカーを持って、微笑んでる。
「誕生日って…今日、8日!?」
あたしはリビングの壁にかけてあるカレンダーを見た。
そこには、8の数字を赤で花丸印を付けてる。
あたしの誕生日。
前から楽しみにしてたのに、今日が8日だってことをすっかり忘れていた。