ラブ&ブレーク!!【短編】
ブレーク!!

隣の家に向かって、ドアをドンドンと叩いた。



「高志、高志…!!」



あたしの異様な様子に驚いたのか、

高志は慌てて玄関のドアを開けた。


「えりか、どうした!?」



あたしはガッと高志の両肩を掴む。


「高志、遠くに行くってホント!?」



びっくりと呆けてる高志を見つめる。



その時、あたしはハッと気づいた。


高志の向こう。


玄関先に段ボールがいくつか積んである。



引っ越しって、ホントなんだ…。



胸がズクンと重くなる。





「行かないで…」



言葉は自然とこぼれていた。

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