ラブ&ブレーク!!【短編】
顔を赤くして、そっぽを向きながら言った高志に、
あたしは思わず笑ってしまった。
高志って、可愛いかも…。
「笑うなよ」
「ごめん、ごめん」
「なぁ。今度、デートしよっか。あの靴履いてきてよ」
「うん…」
そりゃ、身長差が縮まればいいとは思うけど。
決して恥ずかしいことじゃないんだよね。
あたしは高志にもらったパンプスを履いて、堂々と隣に立つ。
ずっと。
ずっと、高志の隣に――。
END.