ラブ&ブレーク!!【短編】
…まただ。
高志と一緒に歩くと、
こういうことはよくある。
見られてるのは、
あたしの背…?
それとも、
高志との身長差…?
きっと両方なんだろうなぁ。
ため息をつきながら、自分の足もとを見た。
春物のレザーブーツ。
なんて言うとオシャレに聞こえるけど、よく見ればぺたんこ。
ヒールのないぺたんこの靴を履いてても、
身長差20センチは…埋まらない。
考え込んでると、いきなり高志に腕を引かれた。
「おまえ、ぶつかるぞ」
肩が高志にぶつかる。
あまりの近さにドキッとした。
「あ、ありがと…!」