余命一カ月の僕
春香は必死で自分が壊した
先生の安全バーを押えている。

「もういいよ」

先生は笑って春香に微笑む。


安全バーを抑える春香の手を
そっと握る先生。


「ありがとう」


「あああ!先生死なないで!」


春香の必死の叫びもむなしく
暴力的に加速するコースター。

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