余命一カ月の僕
悲しみにくれる春香を救うため
春香が望んでいること。


僕は春香から
そっとナイフを取り上げた。


春香の眼をじっと見つめる僕。


「こうしてほしいんだろ?」


僕の問いにうなづく春香。


そして僕は春香の胸めがけて
ナイフを振り上げた。

春香の苦しみを終わらせるために。



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