余命一カ月の僕
僕は夢中になるものが
欲しかっただけかもしれない。

何でもいいから
自分を変える何かが

欲しかった。

どうしようもない自分を変えるため
学校の卒業式にも
心を動かされない自分を

変えたかっただけかもしれない。


僕は叫ぶ。

力の限り。



「春香!」
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