余命一カ月の僕
ぼろぼろになったカーテンが
はためいて

ちらかったプリントが
風に舞う。


「キョウコはね。昨日私に漫画を貸してくれたの」


春香は今も首から
血が噴き出している死体を指差して言う。
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