オタ恋
着いたー。
ドキドキ。ドキドキ。
「し、しっつれいしまーす。」
うげっ。
噛んでしまった。
「あ。小夜。こっちこっち。」
教室は夢花とゲームの通信をしている男子数人。
きっと同士だ!
「ところで英語わかんないんでしょ?」
「えっ。あー、もういいや。やる気なくしたし。」
おい。
私が来た意味ないじゃん。
でも心の広い高梨さんは許してあげるよ。
仕方ないなあ。
「何ニヤニヤしてんの。きもっ。」
なん…だと…。
そうなんです。
私の癖はいつもニヤn…じゃなくてニコニコしてること。