鏡の法則
「あーおーいっ!」
『麗奈(レナ)じゃん。久しぶり!』
家が近く、少し仲の良かった麗奈に話しかけられる。
麗奈はお世辞にも可愛いと言えるタイプではなかったが、友達ができないよりはマシだと、私は麗奈と居ることにした。
麗奈と一緒に居たのは、梨沙(リサ)だった。
正直苦手だった。
すごく嫌いなタイプで、小学校のときからお互いにいがみ合っていた。
しかし、私は笑顔を絶やさない。
そういう人間なのだ。
『梨沙も久しぶりじゃんっ!』