クリスマス・ハネムーン【ML】
「何か変なことを言ったら、私の心が離れてゆく、とは考えてないだろうな?」
……ぎく。
ここでもハニーに見透かされ。
僕は思わず動きを止めた。
そんな僕の目を覗き込み、ハニーは自分緑の目を細める。
「私は、そんなに心の狭い男ではないつもりだ。
君のわがままが通るかどうかは、ともかく。
言いたいことがあるなら、話は全部聞くから。
心までは、閉じるな」
……う。
ハニーに掴まれたままの腕が、彼の心を写したかのように。
ありえないほど、熱くなってゆく。
そんな手を。
僕は、振り払うことが、出来なかった。
ハニーの熱に巻き込まれ。
僕自身も、火照って来る。
……けども。
僕の心には、確かに。
ハニーに見透かされた僕の想いがあった。
でも、その内容は。
絶対に誰にも言えないことだから。
ハニーの熱が、却って、さみしかった。
ことあるごとに、僕の胸を痛めつける想い。
それは。
……僕が『女』だったら、良かったのに。
……なんて。
全く、どうしようもないこと。
……ぎく。
ここでもハニーに見透かされ。
僕は思わず動きを止めた。
そんな僕の目を覗き込み、ハニーは自分緑の目を細める。
「私は、そんなに心の狭い男ではないつもりだ。
君のわがままが通るかどうかは、ともかく。
言いたいことがあるなら、話は全部聞くから。
心までは、閉じるな」
……う。
ハニーに掴まれたままの腕が、彼の心を写したかのように。
ありえないほど、熱くなってゆく。
そんな手を。
僕は、振り払うことが、出来なかった。
ハニーの熱に巻き込まれ。
僕自身も、火照って来る。
……けども。
僕の心には、確かに。
ハニーに見透かされた僕の想いがあった。
でも、その内容は。
絶対に誰にも言えないことだから。
ハニーの熱が、却って、さみしかった。
ことあるごとに、僕の胸を痛めつける想い。
それは。
……僕が『女』だったら、良かったのに。
……なんて。
全く、どうしようもないこと。