ぼくとわたし

1アウト

『小春ってさ…性同一性障害じゃないの?』








僕があの子に振られて






自分の性について





深く考えるようになって



なんでも話せる
朋美に相談した時




朋美が僕に言った。













性同一性障害…?












『心と体が一致しない人を言う言葉だよ。もしかしたら小春はそうなんじゃないかな…?』











心と体が一致しない…











僕の心は男だ。






でも体は女なんだ。











『小春だけじゃない。性別で苦しんだり悩んだりしてる人はたくさんいるんだよ…。』














僕は


性同一性障害なのかもしれない。











家に帰ると



その日



偶然にも『性同一性障害』について取り上げたドキュメンタリー番組が放送されていた。












飛鳥という高校生の女の子が





やはり小春と同じように




自分の性別に悩み








家族にわかってもらえなかったり






周囲から冷たい目で見られても





明るく



前向きに




彼女は性同一性障害を受け入れて







生きていた…。











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