ぼくとわたし

1アウト

僕は高校生となった。







高校が始まってからすぐに持ち前の明るさで




たくさんの友達ができた。







当然、髪はかわらず短髪。

高校になって
制服が変わったが スカートは同じなことは変わらない…。








でも!






高校では女子でも『ネクタイ』の使用が認められていて




中学のころ
あんだけ嫌だったリボンをつけなくてすんだ。







それだけで
なんだか救われた気がした。













『ねぇ、小春はやっぱりなんか運動部に入るの?』






僕のクラスは1年5組。







高校生にもなると
女子はほとんど 化粧したりして大人っぽかった。









『もち!ソフトボールやるよ~』








話しは部活の話し。









私と同じようにもう一人髪が短い 麻里乃と



吹奏楽部に入部予定の 梓、茜


まだ何に入ろうか悩んでいる美咲の出席番号の近い5人でいることが多かった。









『ソフトボールねぇ~…私はもちろんバスケだけど!』
麻里乃が言う。






『バスケ部って今年から顧問変わって、かなり怖い先生になった…って聞いたよ』

と美咲。






『え?なにそれ~初耳!!ヤバいわぁ~』





『今日から仮入でしょ?私は楽しみだな~!』
茜がルンルン気分で言う。





『顧問の先生かぁ~…ソフト部は怖いのかなぁ~?』











ちなみにまだ友人達に 小春は性同一性障害ということは言っておらず



言うつもりがなかった。
< 18 / 37 >

この作品をシェア

pagetop