ぼくとわたし

2アウト

『私、大崎さんのファンなんです!』









2年生になり



クラス替えがあった。







茜とは引き続き同じクラスだったケド



ほとんど知らない子ばっかりのクラスで





『やってけるかなぁ~…』


と不安に思っていると




一人の女子が話しかけてきた。






『えっ?』





僕と同様 短髪の女の子で



確か…



テニス部の子だよなぁ~?
吉村伊織さんだよね…






『入学式の時から憧れてて。うちのテニス部でも大崎さん有名だよ。大崎さん真似て、短髪にしたの!』






好きです




…とかはよく言われるケド


これはまた違うパターンで 僕は戸惑った。






『そうなの?それは嬉しいよ!なんかこのクラス馴染めそうにないから仲良くしてね~』















それから
僕は伊織と一緒にいることが多くなった。











伊織と出会ったこともまた




僕の人生を大きく変えてくれた…と思う。
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