カウントダウン
それから毎日、祐介とお弁当を食べてなんとなく後ろめたくて悠斗に会わないように避けてた。
それでも悠斗へのメールはちゃんと欠かさずにしていて、その内容はいつもより盛られた感じのデコメ具合に仕上がっていて目がチカチカしてた。私って、隠し事出来ないタイプなのかも。
でも、普段と違うメールでも悠斗は何も気づかなくて、返信メールもいつも通り。
悠斗は私に関心がないのかな、なんて深いため息をついたのは祐介との約束の日曜日。
悠斗と別れるまで、カウントはあと46日。
着々とカウントが減ってきてるのに胸の痛みはあんまり無かった。
それはきっと明るく支えてくれる優衣や、クラスメイト。そして、祐介の存在もある。
学校でさえも顔を合わせる事が無くなった悠斗自身のおかげでもある……かな。
心の中で悠斗と考えるとやっぱりズキンと胸が騒ぐから、無理矢理考えないようにしてから鏡の前に立った。
だって、祐介とお出かけだもん。あのお洒落なイケメンの隣りにならんでも浮かないように、けっこう必死にならないと。
なんだろう、彼氏じゃないんだから気合いいれんなヨ、とか思ったりもするけど必死な自分がいる。
てか、馴れない手つきで髪巻いてるし。何、気合い入れちゃってんの私。チョーウケるんですけど!!
……あ、また自虐的になってた☆