+三人の花嫁+~BeLoved・・・xx~
「君は、なんなんだ?椿をそんなに泣かして楽しいのか?」
伸介さんが冷たい声で放つ。
「まぁ・・・いい。椿、もうこの男に会わないと約束をしろ」
そんな・・・私は口を噤んだ。
『はい・・・わかりました』
私の言動にコウは反応を示した。
「椿を縛り上げているのはお前だ」
「だが、承知したのは椿だ」
伸介さんは私を見下す。
「君、ホントにイラつく」
「その口二度と叩けないようにしてやろうか」
コウが呟いた瞬間・・・
『コウっ・・・危なっ!!』
自分の背中に激痛が走った。
「椿・・・!!」
『伸介さん、この人は傷つけないでください』
「椿はまだコイツを庇おうとするのかい?コイツのためで自分の結婚を決めたというのに・・・」
『その話は!!』
その話だけは・・・
やらないでほしかった・・・
ほら・・・コウがピクリと動く。
「俺のため・・・・・・・・?どういうことだ」