+三人の花嫁+~BeLoved・・・xx~



 「君は、なんなんだ?椿をそんなに泣かして楽しいのか?」
 伸介さんが冷たい声で放つ。
 

 「まぁ・・・いい。椿、もうこの男に会わないと約束をしろ」
 そんな・・・私は口を噤んだ。

 『はい・・・わかりました』
 私の言動にコウは反応を示した。
 
 「椿を縛り上げているのはお前だ」
 「だが、承知したのは椿だ」
 伸介さんは私を見下す。
 「君、ホントにイラつく」
 「その口二度と叩けないようにしてやろうか」
 コウが呟いた瞬間・・・
 
 『コウっ・・・危なっ!!』


 自分の背中に激痛が走った。
 
 「椿・・・!!」
 『伸介さん、この人は傷つけないでください』

 「椿はまだコイツを庇おうとするのかい?コイツのためで自分の結婚を決めたというのに・・・」

 『その話は!!』




その話だけは・・・



 やらないでほしかった・・・





 ほら・・・コウがピクリと動く。






 「俺のため・・・・・・・・?どういうことだ」




< 14 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop