+三人の花嫁+~BeLoved・・・xx~



     ロイsaid


 「あわあわーっ」


 キャッキャッと、ユナの声が風呂場から聞こえてくる。 

 ダメだ。
 本に集中出来ねぇ

 入ってやろうか。という衝動は押さえられない。

 『入ってい?』
 「今・・・?!・・・ダメだよっ!!」
 ふーん、そか。
 「入ってこないでって・・・言った」
 周りが真っ白だから赤くなるのがすぐにわかった。

 
 「まさか・・・バスタブの中にまで入ってこないよね?」
 『入ってきて欲しい?』
 首をブンブンと振るユナ。
 つーか、俺服着たままだし。
 
 洗面台のイスに座った。

 「・・・。」
 『ん?』
 あえて笑顔で聞いてみる。
 だって、困った顔をされると助けてやりたくなる気持ちと、よけいに困らしたくなる気持ちが芽生える。
 ごめんな、ユナ。
 今日は困らしたくなった。

 「・・・あたし、あがりたい」
 『あがれば?』
 ユナは思いっきり口元まで湯に浸かる。

 おいおい・・・

 結婚してキス止まりかよっ!って、コウに言われてるんだぞ。


 ま、それだけ大事なんだけど

 
 『結婚してるんだから大丈夫』


 
 
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