+三人の花嫁+~BeLoved・・・xx~




「理由になってない・・・」
 『れっきとした理由ですけど』
 
 「後ろ向いてて?」
 お願い。そう言われると、体すんなりと後ろに向いた。

 はぁ~・・・
 『まだ?まだか?』
 ポチャンと雫のたれる音。
 サッとタオルがユナの肌をかすめる。
 
 拷問か・・・。
 俺なんかした?悪いことしたのか?

 「ん~~―――・・・っ!!」
 なぜ着替えるだけなのに、うなり声なんだ?
 「・・・ロイ・・・やって?」
 要するに、俺に後ろのリボンを結べと。
 まったく・・・情けない。
 『はぁぁぁ・・・・っ』
 
 「ん、ありがと」
  
 ユナは、そういって俺から離れた。
 今すぐ押し倒してもいいか?
 理性保てないんですけど。
 
 「わぁー!!綺麗っ!」
 そんな俺を他所に、ユナは夜景を眠たそうな瞳で見つめている。

 『ユナ、髪の毛乾かせっ!!』
  
 風邪ひいても知らないからな。
 そう言うと言われた。


 「お母さんみたい」
  

 

 
 
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