+三人の花嫁+~BeLoved・・・xx~
「やめとくか?」
人前でやられるのは、恥ずかしいはずなのに・・・
やって欲しいと思う自分がいる。
『や・・・だ。』
つい口走ってしまったあたし。
ロイは、そう言われると思ってなかったのか驚いている。
「か、可愛い・・・」
そう言いながらもロイは、あたしの顎を傾けた。
『ん・・・』
あたしがロイに酔いしれている時
「まあ・・・」あたしのお母さんの声がした。
それと同時に皆がこちらに視線を向ける。
『ロ、イ・・・ふっ・・・』
トントンと叩いて解放してもらう。
「仲睦まじいご様子で。」なんて、皆が微笑んでいる。
「顔、赤い」
ロイは、あたしの耳元でそう言った。
*・。*。・*・。*。・*・。*。・*・。*
『椿っ!!』
「ん?」
『今度は、椿の番だからね!』
哀花さんからブーケを貰ったようにあたしも椿にあげた。
「駄目だよ。これは、ロイさんが生けたんでしょう?」
『いいの。二つあるから!それにね、ロイもいいって言ってた』
椿はありがとう。と、言ってブーケを受け取ってくれた。
「優菜義姉ちゃーん」
『あっ!ミサッ!・・・真央さん!』
ミサは、あたしと同じ年だけどロイの妹。
義姉ちゃーん!と、走ってきたのは、ミサらしい。
「おめでとう、明後日からだっけ・・・?旅行」
『うん!!楽しみっ!!』
すると、ミサが意味ありげに笑ってきた。
「がんばってね」
『えっ??なにが??ねぇっ!ミサ!!なにが??』
あたしが、騒いでも教えてはくれなかった。