+三人の花嫁+~BeLoved・・・xx~


 

 「やめとくか?」

 
 人前でやられるのは、恥ずかしいはずなのに・・・
 やって欲しいと思う自分がいる。
 
 『や・・・だ。』
 つい口走ってしまったあたし。
 ロイは、そう言われると思ってなかったのか驚いている。
 「か、可愛い・・・」
 そう言いながらもロイは、あたしの顎を傾けた。

 『ん・・・』
 あたしがロイに酔いしれている時

 「まあ・・・」あたしのお母さんの声がした。
 それと同時に皆がこちらに視線を向ける。

 『ロ、イ・・・ふっ・・・』 

 トントンと叩いて解放してもらう。

 「仲睦まじいご様子で。」なんて、皆が微笑んでいる。

 「顔、赤い」
 ロイは、あたしの耳元でそう言った。


 
 *・。*。・*・。*。・*・。*。・*・。*

 『椿っ!!』
 「ん?」
 『今度は、椿の番だからね!』
 哀花さんからブーケを貰ったようにあたしも椿にあげた。

 「駄目だよ。これは、ロイさんが生けたんでしょう?」
 『いいの。二つあるから!それにね、ロイもいいって言ってた』

 椿はありがとう。と、言ってブーケを受け取ってくれた。

 「優菜義姉ちゃーん」
 『あっ!ミサッ!・・・真央さん!』
 ミサは、あたしと同じ年だけどロイの妹。
 義姉ちゃーん!と、走ってきたのは、ミサらしい。

 「おめでとう、明後日からだっけ・・・?旅行」
 『うん!!楽しみっ!!』

 すると、ミサが意味ありげに笑ってきた。
 「がんばってね」

 『えっ??なにが??ねぇっ!ミサ!!なにが??』
 あたしが、騒いでも教えてはくれなかった。

 

 
 
< 7 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop