+三人の花嫁+~BeLoved・・・xx~
『あ・・・!!』
するりとロイの腕から抜けたあたしは、寝台の上に乗った。
『ロイ、こっち来て?』
「は・・・?」
『いいのっ!』
やっぱり・・・ロイって背が高い。
寝台に乗ったら少しだけあたしが高くなった。
あたしは目を瞑ってロイに唇に触れた。
『・・・いつものお返しっ!!あたし、もう寝るっ!!』
あたしは後ろに振り向いた。
後ろからの視線が痛い。
「ユナ、こっちを向け」
やめて・・・そんな声で言わないで?
「ユナ、こっちを向きなさい」
執事口調のロイには、従わないといけない。
『そんな声で呼ばないでよっ!!あたし、どうすればいいかわからなくなっちゃう』
そう言い終えた瞬間、あたしの目の前は真っ白になった。
ロイのニオイに包まれる。
「ユナは、何もしなくていい。」
キュッと力を入れられる。
『でも・・・、あたしっ』
「じゃあ、そのままでいてくれるか?これからも」
ロイはあたしの髪を止めてあったバレッタを外した。
サッと、音が耳に届きカチャっと滑らかな音が響く。
「こんなに似合うのはユナぐらいだろうな」
『これ持って来たの?!』
「だって、俺らのモノだぞ?ま、子供が出来て結婚するときにそいつ等のモノになるけどな」
子供かぁー
男の子だったら、ロイ似かな?
チビロイ・・・なんってね
クスッと笑ってしまった。
怪訝そうな目でロイに見られ慌てて訂正をする。
「何考えてた?言ってみなさい」
『子供がね男の子だったらロイに似てるだろうなーと思って。小さい頃のロイだから・・・チビロイって・・・・思っただけ・・・子供出来たらいいねっ!』
あたしがそう言うと、ロイが額に手を置いた。
『ど、どうかした?』
「あのな・・・ユナ、チビロイってどうかと思う。・・・じゃなくて、子供?!」