ごめん、好き。




「…あ~、どうしよう」


昨日、沙織のお見舞いに行こうとしてたところ、二人の会話を聞いてしまった。




…亮が沙織にキスをしたこと。




その瞬間、あたしは確信した。


沙織は亮のことが好き。

亮も沙織が好きだってことを。


前々から二人は仲がいいと思ってたし、なんかあると思ってた。


でも、あたしが亮のことを好きだと打ち明けたとき、沙織は何も言わなかった。


むしろ協力してくれた。


だから疑わなかったの。




「これからどうしよう」



そもそも、あまたしと亮は別れたんだから、なんの問題もないはず。


あの二人が付き合おうがあたしには関係ない。


なんて、おとなな考えが出来ればいいのに。




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