ごめん、好き。
「あたしは、なにがしたいんだろう」
亮と別れたのは、沙織に気を使ったから。
まだ亮が好き。
でも、沙織も亮のことが好きなのかもと思ったら、ダメだった。
もしかしたら沙織を失うかもしれない。
そう思うと、あたしは怖くて亮に別れを告げた。
あたしは、もうあの二人のことに関わらない方がいいのかな。
一ピピッ
「誰だろう?」
あたしは携帯を開いた。
新着メール1件
……相手は、沙織だった。
《昨日のことで話がしたいから今からユカの家に行っていい?》
あたしは直ぐに返事を送り返した。
と、同時にチャイムが鳴った。
「はい、」
ドアを開けると、そこにいたのは亮だった。