ごめん、好き。

「ユカー、あんたご飯くらい食べなさいよ～」


最近部屋にこもりがちなあたしを心配して、お母さんが呼びかける。


いつもの優しいお母さん。


…沙織は、少しうちのお母さんに似てる。

「…ケンカでもしたの？」

「えっ！？」

「顔に書いてあるわよ」


穏やかな笑顔を見せながら、あたしの前にご飯を並べていく。

あったかいご飯。


「…沙織、と少しもめちゃった」


あたしは触り部分だけお母さんに話した。


「ん～、難しいわね…

でも、沙織ちゃんはあんたと違って、状況にあった行動をとる子だから、仕方ないんじゃないかな
今さら何か言っても変わらないんだし、あなたはあなたが思ったことをすればいいだけよ」



あたしが思ったことを…。