ごめん、好き。
★★★
今日で3日目。
あの日以来、ユカは学校にこない。
メールも電話もしたけど、返ってこない。
亮くんにも逢ってない。
あたしが無理にバイトの時間をずらしてもらったから。
二人はなにをしているんだろうか。
もしかしたら、またヨリを戻したかもしれない。
だったら何故、ユカは来ないんだろう。
鳴るはずのない携帯を握りしめ、あたしは帰り支度を始める。
今日もバイト。
亮君は部活の日だから、絶対にあわない。
一ガラッ
「よかった…、まだいた!」
「ユカ…」
久しぶりに見る、ユカがいた。
教室の扉から、あたしをまっすぐに見ている。
「ユカ、あのっ」
なにを話せばいいのかな。
話したいこと、聞きたいことはたくさんある。
だけど、何からはなしていいんだろうか。
「ユカ、」
「あたし、亮とは別れたよ」
それは、一番耳にしたくない言葉だった。