ごめん、好き。


「なんだか久しぶりで、少し緊張する」


ハラハラと流れ落ちる涙を拭う。


照れくさそうに笑いながら、亮君はあたしの頭をなでた。


また、こうやって話ができるなんて夢みたい。


拭っても溢れていく涙。




あたし……




「やっぱり、亮君が好き」




諦めよう

忘れよう

友達に戻ろう


抑えて、押さえつけて
鍵をしたのに

辛くて
忘れられなくて


どうしても彼が好きで


あたし、馬鹿だから…

困らせてるの分かってるのに




「どうしようもなく、亮君のことが好きなの

 ユカと付き合う前から好きだった」




うん、って頷きながら、それでも優しくあたしの話を聞いてくれる亮君。


「亮君……、あたし諦める努力するから

 そしたら、前みたいに戻れるかな」


好きだけど、それだけじゃいられない。

バイトだって一緒なんだから、戻らなきゃいけないよね。




「そんな必要ないよ」


「えっ…どうゆう」




言葉を発する前に、気づいたらあたしは亮君の腕の中にいた。




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