能力彼氏



「…ねぇ、聞こえてんの?オチビさん?…邪魔なんだけど」


「棗〜、その言い方女の子に失礼だよ?…ゴメンね?こいつ口悪くて」


この人の目すごい…エメラルドだ…


「…ちょっと?…大丈夫?」


「あっ…はい、大丈夫です…すいません…」


「そっ!ならよかった!!」


「「りつ〜!!行くぞぉ〜!!」」


「あっ!!待ってよ〜!!…ほら棗、置いてかれるよ…じゃあね、美桜ちゃん!!」


そう言って、二人は、先に行く3人のもとに走っていった。


まるで、嵐のように過ぎ去っていった。
なんだったんだろう…今の人達…
私は、そう思いながら学校へ急いだ


「美桜〜随分とおそかったねぇ〜」


「ちょっとあってね」


「なによ〜、親友のあたしにも言えないこと?」


私は、先に彼氏と学校に到着していた梨花に今朝の事を話した。


「あはは…ぶつかった相手に見とれちゃってたの?ウケル〜!!」


「梨花〜、笑わないでよ!!」


「ごめんごめん…でも、美桜が見とれた男たちってどんな人なんだろう!?」


「なんでよ?」




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