能力彼氏



「だって、あんた今まで色んな男の人に告られても全部断ってたし、私は男に興味ありませんみたいな態度とってたからさ、どんな人が好みなのかなぁ〜と思ってさ…って事で、そろそろ時間だから席戻るね」


「うん」


そういえば、さっき男の人と別れるときに、『じゃあね、美桜ちゃん』って言ってなかった?何で私の名前しってたの?


そう考えているうちに、先生が教室に入ってきた。


「起立!!」


「あ、まだいいわ、皆座ってくれる?」


先生の言葉に皆席についた。

「えっと、急ではありますが、今日から2年B組に転校生がきました。…3人とも入ってきて…」

そう言うと、教室に3人の見覚えのある人達が入ってきた。


「えっと、この3人は大都市にある、黒銀高校からの転校生です…じゃあ、簡単に自己紹介していって、須藤君から」


「はい」


そう言って、前に出てきたのは、眼鏡をかけていかにもがり勉そうな人…ただ、指に付けている指輪がなんか意外…


「黒銀高校からきました。 須藤 鏡夜といいます。よろしくお願いします ニコ」




< 5 / 29 >

この作品をシェア

pagetop