パステルカラーの恋模様
ガコンッ!!
「きゃあっ!!」
何…?!
いきなりエレベーターが大きく揺れ、ヒュ~っと音を出して、止まってしまったのだ。
顔から血がひいていくのが分った。
「嘘…まさかっ…」
あたしは片っ端から、ボタンを押した。
しかし、ドアは開かない。
エレベーターは止まったまま、静かになってしまった。
すると、啓太がけろっと言った。
「故障して、閉じ込められたみたいだね。俺たち」
「…そ、そんな……」
こんなの、こんなの、ドラマの世界でしか見た事ないよ?あたし。
ど、ど、どうしよう!
「やだーっ!出してぇ!」
あたしはドアを叩く。
このまま一生ここから出られなかったら?!
酸素不足で窒息しちゃったら?!
絶対、いや~っ!