パステルカラーの恋模様

年明けカウントダウン

一体何が起こってるのか、よく分からない。


「あっ来た!おーい、美園~」

「おまっ、おっせぇよ!」

「どっどういう事?!」

「どういう事って?」



今日は大晦日で、あと2時間ほどで年明けだ。

あたしが明日香に呼ばれて神社に行くと、なぜかそこには明日香、京吾くん、啓ちゃん、鮫島がいた。



なっなっ、何なの、このメンツ?!



戸惑うあたしの肩に明日香が腕を回した。

そして、満面の笑み。



「実はね…」



明日香の説明によると、こうだ。

どうせカウントダウンして初詣するなら、人数が多い方がいい。


そこで明日香は、「あっ、この際だから美園とスゥイート王子を誘おう!」と考えた。



なるほど。

でも!



「じゃあっ、何でコイツがいるのよ?!」


あたしは納得しかけて、首を振り、鮫島を指差した。

鮫島は「俺?」とおどけて首を傾げた。



すると相変わらず爽やかな京吾くんが前に出てきて、



「鮫っちと俺、よくつるんでるから」

と言って、京吾くんは鮫島の肩を叩いた。




「……鮫っち?!」
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