パステルカラーの恋模様

「4…3…2…1……!」




「「A HAPPY NEW YEAR~~!!」」




皆一斉に叫び、バンザイしたり、飛び跳ねたり、抱き合ったりした。

それを期に、神社はざわざわと騒がしくなった。


皆ハイテンションでしゃべくりまくっている。



「やっと、順番きたなぁ~!」



京吾くんが後ろを振り返った。

長かった行列。あたし達は、やっと一番前に来た。



まずはアニキ、アネゴがお賽銭を入れ、鈴を二人で鳴らして、拝殿で参拝した。

二人は、いつまでも一緒にいれますようにって願ったのかな。



「あっちのおみくじの方行ってるな」

「うん!」



あたしは手を繋いで笑いあう二人が本当に素敵だなと思った。

あたしもいつか…啓ちゃんとあんな風になれたらいいな。




あたしは、お賽銭を入れ、手を合わせ、ぎゅっと目をつぶった。




“啓ちゃんといつか…恋人同士になれますように!!!”


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