パステルカラーの恋模様
「うー、眠い…」

「ん…あたしも。ちょっと、昼寝タイム…」

「ん…そうだね…おやすみ」



“おやすみ”か。

あたしは、この上ないほど口をもごもごさせて、ニヤけた。



「…おやすみ、啓ちゃん」



啓ちゃんはもうほとんど半分寝ている。

あたしもまぶたが落ちてきてウトウト。


隣にポポも寄り添って、川の字だ。




あたしは、眠いのを我慢して、細い目で横を見た。

啓ちゃんの寝顔を見るのは、何回目だろう?



やっぱり、まつげ長いなぁ。

幸せだなぁ。




今は愛美さんがどうのとか、契約どうのとか、どうでもいい。

ずっとこうやって、隣で、ひだまりみたいに、おだやかな気持ちでいられたらなぁ―……。






啓太の方へ体を向けて、目をつぶったら、あたしはすぐに眠りに落ちた。



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