パステルカラーの恋模様
「あ、いいよ!片付けはあたしがやる」

「いいの?」

「うん。お子ちゃまは昼寝でもしててちょーだい」

「うん!じゃあ、そーする」


がくっ。

一応嫌味なんだけど?!


啓太は嬉しそうに笑って、ソファーに寝転がった。

ちょこちょことポポちゃんが啓太に寄り添う。


ふふ、まあ、いいか。



片付けも終わり、ちょっと伸びをして、啓太を見る。

すよすよと気持ち良さそう。ポポも一緒になって寝てる。


ああ、何か、微笑ましい昼下がりって感じ。

あたしは何だか、ほんのり幸せな気持ちでいっぱいになった。


さてと、あたしは宿題の続きでもやりますかな。




そう思っていた時。



ピンポーン。

チャイムが鳴った。



「あれ、誰かきたよ?」


ピンポーン。


「ねえ、啓ちゃ〜ん?」


啓太は、ん〜っと寝返りを打って、「美園、出て」と呟く。



もう!

あたしは仕方なくモニターの所に行こうとした。

すると、いきなり部屋のドアがガチャっと開いた。


えっ?


「たっだいま〜!」


ええっ?!
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