パステルカラーの恋模様
「俺?俺は鮫島隼人。啓太の中学からのダチ。今日休んでたからさ、見舞いきたんだわ」

「へぇ~…って、え?中学?!」



啓太の友達、初めて見たかも!

でも啓太、コイツなんかすごい性格悪いんだけど…!?



鮫島隼人は、顎に手をあて、あたしをじろじろと見た。



「な、何ですか?」

「あんた、啓の彼女?」

「えっ?!」


鮫島は赤くなるあたしを見て、意味深な感じに、「ふ~ん?」と一歩遠ざかった。


だから何なのよ~!


あたしは早くその場から逃げ出したかった。



「啓、好み変わったんか」

「え?」



好み…。

ちょっと待って?もしかしたらこの人、啓太の過去を知ってるんじゃ…?



「ね、ねぇ!啓太って、昔……誰かと付き合ってた?」


い、言っちゃった…。



「え?あー…中学3年の時…」



え……?
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