PRINCESS STEP




「そっか……でも、今のを聞いて確信したよ。君は俺の運命のプリンセスだ」


「だから、あたしは優の嫁には……」


「なら、3ヵ月後のパーティまででいい、俺のプリンセスでいてほしい。それで、弁償代はチャラだ」


「チッ…………」


文句言えねぇ!!
ここは、腹くくるしかねぇか………



「3ヵ月、それ以降は契約外だかんな!」

「うん、よろしく、俺のプリンセス」



そう言って抱きついてこようとする優から、サッと身をかわした。



「あたしは雪城 菜智、だ!!プリンセスとか、鳥肌が立つから止めろ!!ちなみに、高校三年生で現『姫龍』3代目総長だ」


あたしの言葉に、優は首を傾げる。


「…『姫龍』総長?」


無理もないか…。金持ちがレディースの話とか族の話とか、知ってる筈もないし……

第一あたしとこいつとでは天と地がひっくり返る程違う世界にいたんだ。


お互いに知らない事も多いしな。




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