PRINCESS STEP
「…てめぇじゃなくて優でしょ?そう呼んでよ…」
低い声でしかも、耳元で呟かれたドキドキするなと言われても無理な話だ。
「…ふざけんな……」
そう言って頬を赤く染め、フイッと顔を背けるあたしを、優が見つめてくる。
「可愛いね菜智…。ますます虐めたくなるよ」
-ブルッ
悪寒が………
とてつもなく嫌な予感がするのは、気のせいだろうか…。
「さぁ部屋に案内するよ」
そう言った優の言葉に自分の耳を疑う。
部屋……だと…?
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