PRINCESS STEP


「あぁ…じゃなくて
いえ…たいしたことない
んですけど…月が……」


菜智の言葉に
青年は小さく笑った


「聞かせてくれ
こんな退屈な場所でも
お前の話を聞いていた
方が何倍もましだからな」


言われた事は
なんだかシャクだか
それがこの人にとっての
一番の褒め言葉のような
気がする




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