PRINCESS STEP
「するか!!!じゃなかった…。するわけないでございましょう?」
そい言って優の手を捻り上げる。
「イタタタタっ!菜智イタいって!しかももう言葉が時代を超えちゃってるから!」
「何時代から来たんだよ」と、優は苦笑いを浮かべた。
「じゃあ行ってきますわ。さらばだ優」
そう言ってスタスタと廃墟の中へと入っていく。そんなあたしを見送りながら、優は独り言を呟く。
「…………あれ?さらばだは敬語じゃないんじゃ……」
菜智の言葉が段々と難しくなってきていて気付かなかった。
「これは後でお仕置きだな」
優はそう呟いて不敵に笑った。