PRINCESS STEP

ガチャン

「………………」


霧夜は菜智が出て行った
扉を見つめていた



「………俺は………」


俺はどうしたい?
今まで適当に生きてきた


求めた家族も愛も
手に入らないなら

適当に何にも干渉しない
で生きていけばいい


そう思っていた…



「……………っ…」


霧夜は辛そうに眉間に
シワを寄せ、スピーカーを
握りしめたのだった



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