PRINCESS STEP

数時間後。


「ぶあっはっはっは!!なんでそこで話しに乗るんだよ!!あきらか、危険人物じゃねーか!」


笑う琢磨をあたしはギロリと睨みつける。


「笑い事じゃねー!!!」


「そうだぞ!!菜智さんは、責任感が強いだけだ!!その借金が、3ヵ月後のパーティーでチャラっていうんでしたら、やるしかありませんしね………」


佳奈の言葉に、あたしは項垂れる。


そうだ、やるしかないんだよな………。厄介事に首突っ込んじまった。


馬鹿、何でアイツなんか助けちまったんだ、あたし!!



「まぁ、やるしかねーんなら、死ぬ気でやれよ。俺も、お前の姫サン姿、見てみてーしな」

「はぁ??」



琢磨は、あたしをジッと見つめて、すぐに楽しそうに笑った。


な、何だ…………?今のは。


「そうとなったら、あたしも手伝います!!敬語は得意ですから!!」


そういやー、佳奈はあたしにいつも敬語だからな。


「よし!!琢磨、佳奈!本気で敬語を勉強する!手ぇ貸せ!!」


そう言ってあたしは、学校の間、みっちり敬語トレーニングを受ける事になった。








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