PRINCESS STEP
「んん…………?」
いつの間に寝たのか、あたしはベッドの上に横たわっていた。
あたし、いつ寝て………。
体を起こしながら、昨日のことを思い返す。
あぁ、そうだ。あたし、昨日車の中で寝たのか。って、どんだけストレスたったんだ!?
「服も制服のままだし、しわくちゃじゃねぇか…」
ま、気にしないけど。
体を起こすと、ベッドの足元に着替えが用意されているのに気づいた。
これは…………何だ???
手に取ってみると、上品そうな学校の制服だった。
「????」
「起きたみたいだね、菜智。それは、俺の通う帝国学園の制服だよ」
優は、あたしのもつ制服と揃いの制服を着て、あたしの前に現れる。