PRINCESS STEP
「帝国学園?ってか、優、お前!!高校生だったのか!?」
「うん、しかも菜智とは同い年だよ?高校3年生」
爽やかな笑顔を向けてくる優に、あたしは開いた口が塞がらない。
出会いがスーツだからか??もっと年上にみえてたのに…。人は、見かけによらねぇーなぁ…
「で、何で女モノの制服がここにあんだよ?」
「それはもちろん、菜智に通ってもらう為だよ」
「あぁ、そうか……」
あたしが帝国学園に通うためか。ふむふむ………
「って!!はぁぁっ!?」
「あぁでも、千条高校を止めてもらうわけじゃないからね」
「あたりまえだろ!!」
そんなの、絶対に拒否るぞ、あたしは!!
「何考えてんだ、お前は……」
本当ーっに、何考えてんのか、全然わかんねぇ。いつも、唐突すぎんだよ!!
「3ヵ月、帝国学園で修行をしてもらおうかなって」
「修行だぁ??」
「帝国学園には、お嬢様がたくさんいるからね、見てるだけでも、勉強になるはずだよ」
「あのなぁ、だからって3ヵ月も学校行かないわけには…」
この、最強のあたしにも、勝てないものがある。それは単位だ。そればっかりはごまかせない。