PRINCESS STEP
「あぁ、それなら問題ないよ。俺から校長には話してあるから、単位は俺の学園で受けたものをそのまま反映できる」
「お前……いつの間に校長に…。というか、今さらだが、お前の権力が怖ぇよ……」
金持ちって、皆こんななのか!?
「さ、着替えて!学園に行こう!」
「あぁ?」
「俺は部屋の外で待ってるよ!」
何か、優、楽しそうじゃないか??それに、やけに聞き分けが良い。普段なら、絶対自分から部屋は出ないのに……
あたしの気のせいか?
やけに張り切る優を不思議に思いながらも、あたしはしぶしぶ制服に着替える。
「どのみち、3ヵ月はあたしに拒否権はないしな……」
まぁ、たったの3ヵ月………いや、されど3ヵ月か。はぁ、あたし、どうなっちまうんだろ、これから…。
深い深いため息をつくと同時に、あたしは新しい制服に着替え終わる。
上下繋がったワンピース状の制服に、中はyシャツを着て、リボンで前をぴっちりと閉めている。
なんというか………
「お嬢様って感じだな」
あたしには、似合わない。というか、首が苦しいし、肩凝りそうだ。