PRINCESS STEP



「とりあえず…」


ーズコッ!!


「うぐっ!!………」


優は両手で腹を押さえた。その顔は苦痛に歪んでいる。


「女を弄ぶ外道め!!」


そう言って立ち上がると、あたしはクローゼットに手をかけた。


「着替えるから出てけ。3秒くれてやる、さーん…にー…」


あたしのカウントダウンを耳にした瞬間、優は勢い良く部屋を出て行った。


優からすれば、死へのカウントダウンだ。





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