PRINCESS STEP



傘を別の男の顔面に投げつけ、そのまま踏み込み、正面の男を殴り飛ばすと、男達はそのまま地面に倒れ込んだ。


「ひ、ひぃぃっ!!」

「何だあの女、化け物かよ!!」


それを見ていた他の男達は、あたしに背を向け走り出す。


「…もう終わりか……」


あたしは男達の悲鳴を聞きながら、ため息をついた。


というか、化け物って酷くね??
やっぱ、あいつら逃がさねぇで、シメとくか………



気が変わって、追いかけようと足を踏み出すと、背後からグイッと不意に右手を捕まれ、後ろによろめいた。



そんなあたしを誰かが抱きとめる。


「…なんだっ………!?」


そう言いかけてあたひは言葉を失った。振り返ったそこにいたのは、あまりにも、顔の良い男だったからだ。











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