約束のノート
思ったより、明るい。


ここで、学芸会をやったんだよな・・・


遥が証明してくれたこと。


どんなに不器用でも・・・


普通に暮らしている奴と、同じ高みへ行けるってこと。


ああ・・・バスケもやったっけか・・・


今思うと、滑稽だ。


なんで、あんなことをやったんだか・・・


でも、それも楽しかった。


めちゃくちゃ、楽しかった。


楽しかったんだ・・・・・・


・・・ポタリ。


雫が、体育館に落ちた。


・・・・・・あれ?


「はは・・・は・・・」


涙を、流している。


おかしくなって、笑えてくる。


楽しかったんだ・・・俺は。


本当に、幸せだったんだ・・・


皆が、大好きだったんだ・・・


それを、今・・・痛感した。


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