約束のノート
ある日の喫茶店。


翔平君や、美雪ちゃんも一緒だ。


わたしたち3人は、小学校からの親友だ。


あの日から変わらず。


・・・彼がこの場所にいないこと以外は。


「美雪。お前、C組の山崎フッただろ」


「あいつはダメ。顔はカッコイイけど、性格悪いじゃない」


「けっこういい奴だと思うんだけどなぁ。試しに付き合えばいいのに」


「あのね、そんな気持ちであたしは誰かと付き合いたくないの。分かる?ヘタレ」


「誰がヘタレだっ」


『返事してる時点で翔平君だよ』


「お前、誰かみたいな突っ込みすんなよな・・・」 


「遥、あんた今日も行くの?」


「・・・・・」
うん。


「ハァー、いいわよねぇ。先約ある奴は」


・・・そんなこと、ない。


待つことしかできないなんて、もどかしい。


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